映画『男はつらいよ』で描かれていた、古き良き人情が残る下町。それが「葛飾」と聞いて多くの方が思い描くイメージではないでしょうか。スクリーンの中で寅さんは、くるまやの面々や隣人たちと泣いたり笑ったりしながら、何気ない日常にある小さなしあわせを私たちに見せてくれます。きっと寅さん自身も、身近な人と心が通うことで感じるぬくもりが心地よいから、何度旅に出たとしてもふらりと戻ってくるのでしょう。作品の舞台となった柴又帝釈天から続く参道は、葛飾では最も有名な観光スポットであり、界隈を歩けば、きっとそうした下町情緒の一端に触れることができるはずです。
では、みなさんが期待するような”下町情緒”は、柴又帝釈天とその参道周辺でしか味わえないのでしょうか。また葛飾には”下町情緒”が感じられる場所以外に、観光の対象となるものはないのでしょうか。葛飾をまるごとガイドする観光サイト「かつまるガイド」では、葛飾区の魅力、見どころ、楽しみ方を広くお伝えすることで、そうした疑問に答えていきたいと考えています。
古くから知られる葛飾の魅力が、より多くの方に伝わるように。一方でこれまで抱いていた葛飾のイメージとは、違った興味が芽生えるように。そして人それぞれ、自分らしい葛飾の楽しみ方が見つけられるように。葛飾区のもつ様々な”顔”とその味わいを、その感情豊かな表情で多くの人を楽しませてきた寅さんのように、たっぷりと紹介します。